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タイムズカーシェアの料金改定
―新モビリティサービス「タイムズカー」の料金体系へ―
今回のタイムズカーシェアの料金改定は、「タイムズカー」サービスへの料金体系の変更と合わせて行われます。タイムズカーとは、タイムズカーシェアとタイムズカーレンタル両サービスのメリットを取り入れた、新しい形のモビリティサービスとの位置づけで、2019年10月より本格展開される予定です。
2019年1月よりタイムズカーレンタルの店舗を中心に【タイムズカー】のステーションが設置され、「オプション装備品の貸し出し」や「空港乗り捨て」などのトライアルが実施されています。カーシェアリング業界の土台を作ったタイムズは、付加価値をつけたタイムズカーを今後どのように展開していくのでしょうか。今回の料金改定では消費増税以上の値上げの傾向もうかがえます。対価に見合った便利なサービスに期待したいですね。
料金改定・サービスの主な変更点
消費増税以上の値上げの中、魅力的なサービスも
ショート料金206円(191円+8%)⇒ 時間料金220円(200円+10%)増税以外に9円の値上げ
6時間パック+ショート料金延長で距離料金なし ⇒ 6時間以上の利用で距離料金あり
車種クラスにミドルクラス新設 ⇒ 車種によっては大幅値上げ
パック料金は車種クラスにかかわらず同料金 ⇒ パック料金を廃止、車種クラス別の最大時間料金を新設
アーリーナイトパック、レイトナイトパック、ダブルナイトパックの廃止 ⇒ ナイトパック(18:00~翌9:00)に一本化
カード発行料、ナイトパック利用料金、安心補償サービス、緊急出動費、駐車違反違約金の小幅な値上げ
月額基本料金が1,030円から880円へ値下げ ⇒ 無利用料金の減額
ミニマムチャージ新設(24時間以上の予約時には1時間の利用でも2時間分の料金が発生)
ミニマムチャージ新設(長時間予約が抑制されるため予約が取りやすくなる)
月額基本料金1,030円 ⇒ 880円へ値下げ
給油または洗車時の料金サービス 各15分のショート料金割引 ⇒ 各30分の時間料金割引
給油&洗車時の料金サービス 30分のショート料金割引 ⇒ 60分の時間料金割引
2019年10月以降に導入される全車両へ「ドライブレコーダー」「衝突防止機能」「バックモニター」を搭載
TCPプログラム月額基本料金無料の条件 ステージ4 ⇒ ステージ2~4
タイムズカーの本格展開
カレコ・カーシェアリングクラブの料金改定
―小幅ながら時間料金一斉値上げへ―
タイムズに続いてカレコの料金改定も発表されました。カレコも消費増税分の転嫁にとどまらず、時間料金において1時間あたり数十円程度の小幅な値上げが見られます。今までコンパクトクラスとミドルクラスの料金が同額だった6時間パックと夜間パックのうち、夜間パックにミドル料金が設定されました。ウィークリー/マンスリーサービスにも値上げが見られます。時間料金以外の諸費用については増税分の値上げにとどまっています。
料金改定・サービスの主な変更点
おすすめは6時間以内の利用
時間料金130円(121円+8%)⇒ 時間料金140円(128円+10%)
夜間パックにミドル料金新設で実質割引終了
駐車違反違約金の小幅な値上げ
ウィークリー/マンスリーサービスの値上げ
車種クラス再編成 小型ミニバンがベーシッククラス(旧コンパクトクラス)へ
乗車カード発行手数料、年間契約割引、法人会員入会金、トラブルあんしんサポート、キャンピングカー料金等は増税分値上げ
オリックスカーシェアの料金改定
―値上げ幅最少、月額基本料値下げも―
オリックスカーシェアも車種クラスの変更を伴う料金改定となります。「スタンダードクラス」および「デラックスクラス」の一部車種を移行させた「ミドルクラス」が新設されます。
各種料金の改定については、個人Aプランの月額基本料が、980円(税込)から840円(税込)に値下げされます。ICカード発行手数料およびスタンダードクラス・デラックスクラスの時間料金は、前回の消費税改定時に値上げをしておらず、実質値下げの状態を継続していたため、今回は5%相当分の改定となります。なお、昨年改定を行ったスタンダードクラスの12時間・24時間パックおよび距離料金は、価格を据え置くため税抜価格では実質値下げとなります。
料金改定・サービスの主な変更点
「長時間利用ならオリックス」さらに鮮明に
車種クラスにミドルクラス新設 ⇒ 車種によっては値上げ
スタンダードクラス・デラックスクラスの時間料金を5%相当分値上げ
月額基本料が980円から840円へ値下げ ⇒ サービス料金の減額
月額基本料980円 ⇒ 840円へ値下げ
スタンダードクラス12時間・24時間パックの料金据え置き