都内36拠点に年内配備へ
オリックスカーシェアにおいて、2019年11月19日よりFCV燃料電池自動車「MIRAI」の導入が開始されます。年内までに都内のステーション36拠点に36台が配備される予定で、「MIRAI」の導入はカーシェアリング業界では初めてとなります。(今回の導入は当初2020年1月に予定されていたものです。)
「MIRAI」は、トヨタが2014年12月に販売を開始した世界初の量産型燃料電池自動車で、約3分の充填で約650kmの走行が可能です。燃料電池に水素と空気中の酸素を取り込むことで動力を生み出すため、地球温暖化の一因であるCO2を排出しない環境に優しい車です。
今回の燃料電池車の導入は、「レンタカー・カーシェアリングにおけるZEV導入促進事業」として東京都環境局において6月下旬~7月上旬にかけて公募されていたもので、オリックス自動車株式会社が燃料電池自動車の事業実施者に選出されていました。
ZEVとはゼロエミッション・ビークル(Zero Emission Vehicle)の略で、走行時にCO2などの排出ガスを出さない電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)の総称です。カーシェアリング事業やレンタカー事業において、都民が手頃な料金でZEVを利用できるよう、東京都と事業者が共同で利用機会を創出し、ZEVの普及を促進することを目的としています。東京都は運営費等の経費の一部を補助し、事業者は低廉な料金を設定するとともに、車体へZEVのロゴをプリントするなど、PR活動やアンケートに協力します。なお、オリックスカーシェアの会員であれば、東京都民でなくても利用できます。
ZEV導入促進事業により導入された「MIRAI」の利用料金はデラックスクラスの車両でありながら、スタンダードクラス料金を大幅に下回る「MIRAI」限定のキャンペーン特別料金が設定されています。